お金借りる場所

ゆうちょ銀行でお金を借りる!5つの借り方を丁寧に解説

ゆうちょ銀行でお金を借りる!5つの借り方を丁寧に解説

ゆうちょ銀行でお金を借りる、えっ、借りれるんですか?郵便局は郵便を出し、切手を買い、貯金をして、保険の申し込みをするところ、そう認識している人はかなり多いと思います。

郵政民営化で、郵便局は「日本郵便」(郵便を送ったり小包を配達したり)、「ゆうちょ銀行」(郵便貯金を預ける)、「かんぽ生命」(簡易保険を扱う)の3社に分割、民営化されましたが。実際には3社とも1つの郵便局にそのままあり、利用者からみるとそれほど大きな変化はありません。

貯金業務を引き継いだ「ゆうちょ銀行」ですが、お金を貯金するイメージはありますが、お金を借りるイメージはほとんどないですよね。もともと郵便局は国営だったわけで、国からお金を借りるというイメージがわきにくく、借入はできない、貸付業務は行っていないと思われがちです。

しかし、一定の条件の下で、ゆうちょ銀行でお金を借りることができます。

「えー知らなかった」そう、今回は実はあまり知られていないゆうちょ銀行(郵便局)でお金を借りる方法について、丁寧に解説したいと思います。

この記事でわかることはざっくりこれ!

  • ゆうちょ銀行の全借入メニューの概要
  • それぞれの借入の要件
  • 新規受付停止した借入メニュー
  • 具体的な借り方、返し方

全国最大の郵便局のネットワークでお金を借りることができる

ゆうちょ銀行は全国約24,000店舗

ゆうちょ銀行を内包している郵便局は、どんな過疎地にも店舗がある、日本最大のネットワークを持つ組織です。

最新の数字(2019年10月末現在)で23,902店舗、約24,000店が全国にあります。

郵便局数の推移|JP 郵便局公式HP

これは日本全国のコンビニ数 約58,000店には及ばないものの、あちこちにあることがわかります。
コンビニ店舗数の現状をさぐる(2019年3月時点)|Yahoo

郵便は半公的サービスですので、採算が取れない過疎地からも容易に撤退することができません。

ちなみに、ゆうちょ銀行以外の銀行の店舗数は、2017年の数字ですが

店舗数

都銀
1800
信託銀行
200
地銀
7400
第二地銀
3000
信金
7400
信用組合
1700
ろうきん
600
銀行計
22100
農協など
5900

出典:数字を追う~経済状況の差と身近な金融機関から考える地方創生と金融仲介機能 |日本総研

となっていて、この時点で、郵便局≧銀行、信金等です。それからさらに銀行の店舗は整理統合が進んで減っています。郵便局も減っていますが、銀行に比べれば減り方はなだらかです。

もちろん、ネット銀行がそれに代わり台頭していますが、そこからお金を借りるのはかなり面倒でやりたくない、という人もいいでしょう。

つまり

  • 銀行の実店舗は減っている
  • 郵便局はあまり減っていない
  • 店舗数は郵便局>全銀行の合計
  • ネット専業銀行は敷居が高い

ということがわかり、みなさんのご近所にある、全国約24,000店舗の郵便局で借入ができれば、その利便性はとても大きいということになります。

その他銀行に比べて、ゆうちょ銀行(郵便局)の利便性、優位性がわかったところで、ゆうちょ銀行の借入について解説したいと思います。

ゆうちょ銀行でできる借入は4種類、銀行とは違った条件もあり!

ゆうちょ銀行でできる借入は4種類あります。
  1. 貯金担保自動貸付け
  2. 国債等担保自動貸付け
  3. 財産形成貯金担保貸付け
  4. 住宅ローン

この4つがゆうちょ銀行で可能なお金の借り方になります。何点か注意していただきたいことがあります。

注意1 ゆうちょ銀行で借入するには担保が必要

借入するには担保が必要

(ゆうちょ銀行以外の)銀行の場合、保証人がついたり、信用保証協会に保証料を支払ったりすれば、担保がなくても借入ができる融資メニューがあります。

しかし、ゆうちょ銀行での借入の場合、すべて担保が必要です。

担保は土地や建物はダメで、ゆうちょ銀行(郵便局)で作っている口座の定期貯金や、ゆうちょ銀行で積み立てているお金、郵便局で購入した国債など、実際にゆうちょ銀行にお金を預けていることが必要です。その貯金担保の範囲内で借入ができます。

注意2 口座があっても通常貯金は不可

通常貯金は担保にならない

ゆうちょ銀行の借入で担保にできる貯金は「定額貯金」か「定期貯金」のみで、普通口座で管理する「普通貯金」つまり、日常的に好きに預けたり引き出したりできる貯金は含まれません。

定額貯金とは、普通口座と別管理で、5,000円円、10,000円単位で貯金するもの

定期貯金とは、銀行の定期預金と同じで5年、10年の長期預入期間が決まっている貯金(毎月決まった金額を、普通口座から預け替える自動引き落としもあり)です。

単にゆうちょ銀行に口座があり、通常貯金の利用しかしていない人は、借入制度を利用できないので注意してください。

注意3 法人の事業資金の借入や創業資金、開業資金の借入はできない

法人は不可

ゆうちょ銀行では法人名義で口座を作ることができますが、今回紹介する3つの融資については、法人名義で借入をすることができません。

個人事業主として、事業を行っていて足りない資金をゆうちょ銀行から借りることはできますが、法人の事業資金(運転資金や設備資金)、法人を設立し事業を開始するための創業資金は、いくら口座にお金があっても借りることができません。

もともと国営時代の郵便局は個人が生活のためにお金を少額預けるところでした(だから、預入限度額も1000万円までなど上限があった)。その考えを受け継いでいるため、法人向けの融資メニューはありません。

ただ、民営化されて10年以上がたち、より他の銀行に近いメニューが認められることもあるかもしれません。今のところ法人は借入できない、と思っておいてください。

このようにゆうちょ銀行でできる借入は、他の銀行や信金とは違った特徴があります。

ゆうちょ銀行で借入をするメリット、デメリット

他の銀行や信用金庫、あるいは消費者金融ではなく、ゆうちょ銀行で借入をするメリットはどのくらいあるのでしょうか?また、デメリットはあるのでしょうか?まとめてみました。

なお、住宅ローンについては、ゆうちょ銀行独自のものではなく、ソニー銀行の代理店なので、ここでは原則触れません。ゆうちょ銀行独自の融資のメリット、デメリットです。

ゆうちょ銀行で借入するメリット

ゆうちょ銀行で借入するメリット

まずメリットです。他の銀行にはないものになります。

1.金利が非常に低い

ゆうちょ銀行での借入に適用される金利は、住宅ローンを除き、貯金でもらえる金利の+0.25%~1.7%になります。

担保定額貯金担保貸付 返済時の約定金利+0.250%
担保定期貯金担保貸付 預入時の約定金利+0.500%
各種財産形成貯金担保貸付 返済時の約定金利+0.250%
国債担保貸付貸付時における預入期間1年の定期貯金の約定金利(%)+1.700%

ご存じのように、超低金利政策によって、ほとんど預けたときの利息が付かない状態が続いていますよね。

2019年12月2日現在の金利(預けたときの金利)は下記のようにとほぼないのと同じです。

通常貯金 0.001%(100万円預けて利息は10円!)
定額貯金 0.01%(100万円預けて利息は100円)
定期貯金 0.01%
財産形成貯金 0.01%

それに0.25%とか0.5%とか借入利息が付いても、数百円。ほぼ無利子に近い形でお金を借りることができます。

つまり0.026%~1.71%で借りられるということです。

カードローンの金利は15%~18%、それと比較して、1%未満で借りられる、これは使わない手はないでしょう。

ちなみに、住宅ローンはソニー銀行の「変動セレクト住宅ローン」の申し込みとなり、<2019年12月適用金利 変動金利>

自己資金10%以上 年0.457 %

となります。

2.審査がない

郵便局の口座にある貯金を担保にするので、最悪返せない場合、その貯金を差し押さえて返済します。

したがって、カードローンのように、年収や定期的収入があるか、他の金融機関からの借入があるかなどの審査がありません。

口座に貯金があればOKなので、過去に返済遅延があるなど信用情報に×があってもそこまで厳密な評価はしないようです。

無職、フリーター、ニート、専業主婦、すべてOKです。

ただし、ゆうちょ銀行の定款には「信用情報照会する可能性がある」と書いてあるので、信用情報に×がない方がいいでしょう。

機械的に信用情報ブラックだから即NO、というわけではないようです。

ゆうちょ銀行におけるお客さまの個人情報の利用目的について

3.未成年でも借入OK

  1. 自分名義の貯金口座がある
  2. 親の同意書がある

この2点を満たせば、未成年でも借入ができます。
貯金を担保にしているので、その範囲内であれば未成年でもお金を貸しますということです。

他の銀行の借入は未成年不可ですので、たとえ高校を卒業して働いている19歳でもローンを組めません。そう考えると、借入枠は厳格ですが、未成年でも借入できるゆうちょ銀行はとても魅力的です。

ゆうちょ銀行で借入するデメリット

ゆうちょ銀行で借入するデメリット

1.ゆうちょ銀行定額貯金・定期貯金に口座が必要

繰り返しになりますが、ゆうちょ銀行から借入するためには、ゆうちょ銀行に定額貯金、定期貯金の口座が必要です。

通常貯金だけではダメで、定額、定期貯金口座があっても、そこにお金を預けていないと意味がないので、お財布代わりに使わないお金は定額貯金、定期貯金口座に貯めておくことが必要です。

2.財産形成貯金担保貸付け、国債等担保自動貸付けの新規受付終了

実は、ゆうちょ銀行独自の融資のうち、「財産形成貯金担保貸付」と「国債等担保自動貸付」については2019年3月29日をもって、新規受付(申し込み)を終了してしまいました。

今後復活する可能性もあるので、後述しますが、今この制度で借りられる人は、2019年3月29日より前に手続きをした人のみです。その人も、2020年3月31日までしか借入ができません。

したがって、現在ゆうちょ銀行独自の融資で新規申し込みできるのは「貯金担保自動貸付け」(担保定額貯金担保貸付、担保定期貯金担保貸付)だけになります。
実は本当に限られた人が受けられる超低利息融資なんですね。

3.メニューが少なく、法人の借入ができない

ゆうちょ銀行独自の融資は実質「貯金担保自動貸付け」だけであり、法人が事業資金目的で利用することができません。
個人向けカードローンもなく教育ローンもありません。

融資メニューとしては非常に少なく、様々な借入をしたい人にとっては物足りないものになっています。
本当に限定的な借入になることをご理解ください。

ゆうちょ銀行での借入1「貯金担保自動貸付け」

ゆうちょ銀行での借入1「貯金担保自動貸付け」

通常貯金口座から通常貯金以上の金額を下ろした場合、その不足分が自動的に貸付けられる制度です。不足分を借入するためには、定額貯金、ないし定期貯金の口座に残高があることが必要になります。

返済できない場合、定額貯金、定期貯金の担保から充当し、定額、定期貯金口座は解約されます。

通常貯金50万円、定期貯金90万円ある人が、通常貯金から100万円引きだした場合、自動的に-50万円分が定期貯金を担保にした貸付になります。それを返済できないと、定期貯金が解約され、-50万円に充当、残り40万円は定期貯金ではなく通常貯金口座に振り込まれて、90万円の定期貯金が消滅します。

条件概要

貸付金額上限
定額・定期貯金の預入金額の90%以内。
※ 1冊の「総合口座通帳」につき300万円まで。
貸付期間
貸付の日から2年(貸付の日から2年以内に、担保とする定額・定期貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間)。
( 元利金継続(継続預入)の担保定期貯金を担保とする場合は、貸付期間の範囲内で貸付も継続)
貸付方法・回数
通常貯金の残高を超える払戻しがあったときに、その不足分が自動的に貸付けられ、「総合口座通帳」には、貸付高が「現在高(貸付高)」の欄にマイナス表示で記帳されます 例:「*-300,000」)。貸付回数に制限はなし
返済の方法・回数
貸付金額と貸付利子の相当額を、通常貯金に預入することで自動的に返済が可能。貸付期間内であれば、返済回数および1回あたりの返済金額に制限はなし
貸付利率(金利)
■担保定額貯金を担保とする場合
返済時の約定金利(%)+0.25%。
■担保定期貯金を担保とする場合
預入時の約定金利(%)+0.5%。
申込手続き
ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に必要書類を提出する。
必要書類
・総合口座通帳
・届印
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)

注意していただきたいのは、定額貯金や定期貯金があっても自動的に使えるわけではなく、「である必要があります。

定額貯金、定期貯金には、別の通帳で管理するものと、通常貯金の総合口座通帳1枚で管理するもの(定額、定期は通帳の最後に記帳欄がある)があり、「担保付~」は後者になります。

別通帳で定額貯金、定期貯金を管理している人は、貯金担保自動貸付けを利用できないので、総合口座通帳の1つにしてもらうようゆうちょ銀行の人にお願いしてください。

  • 「定額定期貯金証書」で定額貯金、定期貯金を管理→貯金担保自動貸付けは使えない
  • 「総合口座通帳で管理」で定額貯金、定期貯金を管理→貯金担保自動貸付けを利用できる

※総合口座通帳(この後段に「担保定額貯金」「担保定期貯金」の欄がある)

※定額定期貯金証書(担保にならない定額貯金、敵貯金を管理)

この違いです。

なお、担保定額貯金と担保定期貯金の違いは以下の通りです。

担保定額貯金
  • 総合口座に預入する自動貸付が可能な定額貯金
  • 1,000円から預入可能
  • 据置期間は預入日から起算して6か月(6か月後から引き出せる)
担保定期貯金
  • 総合口座に預入する自動貸付が可能な定期貯金
  • 1,000円から預入可能
  • 預入期間は3か月、6か月、1年、2年、3年、4年、5年から選択可能

本来、預入の利率は定期貯金>定額貯金で、定期貯金の期間が長い方が高利率だったのですが、超低金利政策のため全部0.01%なので、違いがありません(ほとんど利息が付かないのは同じ)。

一応、定期貯金の場合、3年未満のものは単利、3年、4年および5年のものは半年複利で計算しますが数十円違う程度です。要は、借入のためにどちらかに積み立てておく、程度の使い方しかできません。

ゆうちょ銀行での借入2「国債等担保自動貸付け」(新規受付終了)

国債等担保自動貸付け
※新規申し込みを終了しているため、参考までに書かせていただきます。

日本政府が発行する国債(国の借金)は個人として購入することができ、多少ではありますが、貯金、預金よりもマシな利息が付きます。銀行や証券会社だけではなく、ゆうちょ銀行(郵便局)でも国債を購入することができ、ゆうちょ銀行で国債を購入していた場合、その国債の金額に応じて借入ができます。

やはり返せなかった場合は、国債を売ってそれを充当します。概要は以下の通りです。

条件概要

貸付金額上限
利付国債及び個人向け国債の80%まで
かつ一人につき200万円まで。
貸付期間
貸付の日から最長1年
( 貸付けの日から1年の間に担保とする国債が償還される場合は、当該国債の償還日の7営業日前までの期間)
貸付方法・回数
通常貯金の残高を超える払戻しがあったときに、その不足分が自動的に貸付けられ、「総合口座通帳」には、貸付高が「現在高(貸付高)」の欄にマイナス表示で記帳されます 例:「*-300,000」)。貸付回数に制限はなし
返済の方法・回数
貸付金額と貸付利子の相当額を、通常貯金に預入することで自動的に返済が可能。貸付期間内であれば、返済回数および1回あたりの返済金額に制限はなし
貸付利率(金利)
貸付時における預入期間1年の定期貯金の約定利率(%)+1.70%
申込手続き
ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に必要書類を提出する。
必要書類
・総合口座通帳
・届印
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・国債等証券担保自動貸付利用請求書
・「国債等振替口座加入通帳」または保護預り証書

貯金を担保にせず、国から購入した債権を担保にするので、利息は高めになっていて、こちらについては他の金融機関の融資メニューの方が利率が低いかもしれません。あくまで国債を持っている人の「保険」として利用すべきものだと考えます。

※「国債等振替加入通帳」

ゆうちょ銀行での借入3「財産形成貯金担保貸付け」(新規受付終了)

ゆうちょ銀行での借入3「財産形成貯金担保貸付け」

※こちらも、新規申し込みを終了しているため、参考までに書かせていただきます。

ゆうちょ銀行では、給料やボーナスから天引きされ、積立していく「財形貯蓄制度」の貯金「財産形成貯金」の制度があります。利子が550万円まで非課税になる(もっともこの超低金利では利子はないのと同じですが)、住宅を購入する際融資が受けられるなどメリットがあります。(一番は無駄遣いできないように給料から勝手に天引きされることですが・・)。

ゆうちょ銀行の財形貯蓄貯金は

  1. 財形定額貯金
    働いている人が財産形成のために、給料やボーナスから天引きで3年以上継続して積み立てる貯金
  2. 財形年金定額貯金 >
    働いている人が老後のために、給料やボーナスから天引きで5年以上継続して積み立てる貯金60歳以降「年金」として受け取る。
  3. 財形住宅定額貯金
    働いている人が住宅購入資金のために、給料やボーナスから天引きで5年以上継続して積み立てる貯金

この3種類です。財産形成貯金担保貸付けの新規受付は2019年3月で中止になりましたが、財産形成貯金自体はまだできます。財形を担保に借入ができなくなったとご理解ください。

制度の概要は以下になります。

条件概要

貸付金額上限
預入金額に利子を加えた金額の90%相当額
※(一つの契約につき300万円まで(平成19年9月30日(郵政民営化)までに旧郵便局の時代に預入された対象貯金を担保とするのも可能))
貸付期間
貸付の日から2年(貸付の日から2年以内に、担保とする定額・定期貯金が満期を迎える場合は、その満期までの期間)。
※ 1回に限り貸付けの更新が可能。
貸付方法・回数
ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口での手続きにより貸付けられる。他の貸付と違い、通常貯金で引き出せば自動的に借入できるわけではない。
貸付回数は担保とする貯金1件につき1回
返済の方法・回数
貸付期間内に、貸付金額と貸付利子をゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口にて返済する。ATMでは返済できなお。
返済回数は1回〜4回の範囲で選択する。
貸付利率(金利)
返済時の約定利率(%)+0.25%
申込手続き
ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口に必要書類を提出する。
必要書類
・財形定額貯金などの残高通知書
・届印
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・貸付請求書
・保管証または貯金証書

財形は、定額貯金や定期貯金よりも手を付けにくい性質のものですので、これを担保に借入する際は、より時間がかかる面倒な手続きが必要でした。

ゆうちょ銀行での借入4「住宅ローン」(ソニー銀行の代理店)

ゆうちょ銀行での借入4「住宅ローン」(ソニー銀行の代理店)

4つ目は住宅ローンです。お金を借りるので、財形住宅定額貯金とは異なりますし、財形住宅定額貯金に加入していなくても住宅ローンが借入できます。

ただし、ゆうちょ銀行の独自制度ではなく、ソニー銀行の代理店にゆうちょ銀行がなっていると思ってください。

ソニー銀行はネット専業銀行で店舗を持ちません。借入額が大きい住宅ローンについて、代理店として、ソニー生命や「みんなの銀行窓口」、そして一部のゆうちょ銀行窓口で相談、受付業務を行っています。

住宅ローン取り扱い店舗

以下のリンク先が住宅ローンを扱うゆうちょ銀行です。

住宅ローン取り扱い店|ゆうちょ銀行

東京都でもわずか6か所、1県1か所のとこともありますし、取り扱い店舗がない県もあります。

全国どこでも郵便局で借入ができるという、ゆうちょ銀行の利便性がないので、わざわざ遠方まで行かず、別の金融機関の住宅ローンを検討してもいいと思います。

住宅ローンの特徴

住宅ローンの特徴

ソニー銀行の融資制度なので、詳しくはソニー銀行のページ(※)を見ていただければと思いますが、

住宅ローン|MONEYKit – ソニー銀行

  • 変動金利か固定金利を選べる
  • 保証料無料
  • 変動金利から固定金利への変更手数料無料
  • 団体信用生命保険料ソニー銀行負担
  • 返済口座への資金移動手数料無料
  • 繰上返済手数料無料

などネット銀行ならではのメリットがあります。

メニュー2019年12月適用金利変動/固定

変動セレクト住宅ローン
年 0.457 %
変動金利
新規購入で自己資金10%以上
固定セレクト住宅ローン
年 0.570 %
固定金利10年
新規購入で自己資金10%以上
住宅ローン
年 0.650 %
固定金利2年
新規購入で自己資金10%以上

条件的には、他の店舗型金融機関の住宅ローンより金利が多少低いのですが(他の店舗型金融機関の住宅ローンは0.55%前後)、ゆうちょ銀行で手続きをすると、借入金額の2.2%を手数料で取られます。せっかく店舗を持たず、金利が低いネット専業銀行のメリットが弱くなる可能性があり、よく検討してみてください。

  • 金利が低いネット専業銀行の住宅ローンの手続きをゆうちょ銀行の店舗でできる
  • 手数料が取られる

この2つを天秤にかけて決めてください。

ゆうちょ銀行からの借入の具体的な借り方、返し方

ゆうちょ銀行からの借入の具体的な借り方、返し方

ゆうちょ銀行の借入(実質的には「貯金担保自動貸付け」と住宅ローン)を受けるためには、郵便局の(ゆうちょ銀行の)窓口まで行く必要があります。

住宅ローン窓口は限られており、窓口がない県もあり、最多の東京都でも6店舗のみですので、ここでは省略します(リンク先を見てください)・

貯金担保自動貸付けについてここでは説明します。

営業時間

郵便局の営業時間≠ゆうちょ銀行の営業時間です。郵便業務は17時まで、あるいは深夜、24時間365日やっているところもありますが(ゆうゆう窓口)、ゆうちょ銀行は平日の9時~16時までです。

その時間に郵便局の窓口へ行ってください。まぁ、15時には閉まる銀行よりは便利ですね。

持ち物

以下のものを窓口まで持参してください。

  1. 通常貯金の通帳
  2. 担保となるもの(定額貯金・定期貯金の通帳や国債証書など)
  3. 運転免許証などの本人確認書類
  4. 印鑑(通帳印がいいでしょう)

窓口で担当者と話しながら手続きをします。

即日融資も可能

担保がそこにあるので、申し込み→振込までの期日は短く、即日入金されることもあるようです。なるべく朝早く、開店と同時に行ったほうがいいかもしれません。

返済はATMから通常貯金口座に入金

返済は、通常貯金口座に入金することで可能です。通常貯金への入金は郵便局ATMからできます。もちろん、窓口で返済することもできます。

ただし(もう新規申し込みできませんが)、財産形成貯金担保貸付けは、ATMでの借り入れと返済はできず窓口のみでの返済となります。

返済順位は?複数ある場合国債等担保自動貸付から

口座にある貯金の制限内であれば複数の借入ができますが、返済順位が決まっているので注意してください。

  1. 貸付期間が最も早く満了するもの
  2. 貸付金の金利が高いもの
  3. 個別番号の小さいもの

になります。

また、国債等担保自動貸付けを同時に行っている場合は、「国債等担保自動貸付け」→「貯金担保自動貸付け」の順に返済となります。

返済できない場合担保から強制返済

期日までに、貸付金と貸付利子を返済できない場合は、担保とされた貯金を払い戻し、その払戻金を貸付の返済に充当し、残金を総合口座の通常貯金に戻します。

つまり、

  • 定期貯金:100万円
  • 貯金担保自動貸付けの借入:50万円

の人が返済しない場合
定期貯金100万円から50万円+利息を返済し、残り(40数万円)をその人の通常貯金口座に戻すということで、定期貯金口座は解約されてしまいます。

本来の担保がその働きをして現金化され、返済しないことは許されないということになります。

かつてあったカードローンは今はもうありません!

かつてあったカードローンは今はもうありません!

実は、過去、ゆうちょ銀行で「カードローン」などを取り扱っていたことがありました。

スルガ銀行と提携し、スルガ銀行の融資メニューの代理店にゆうちょ銀行がなっていて、スルガ銀行の店舗に行かなくても、スルガ銀行の管轄外の地域の人でも、カードローンなどが組めました。

特にカードローンは「したく」と呼ばれるもので、10万円~500万円まで使途自由に使える、非常に汎用性、利便性が高いものでした。ゆうちょ銀行に口座がなくても利用でき、全国の郵便局(ゆうちょ銀行)窓口で手続きできました。

しかし、一連のスルガ銀行の不祥事、不正融資、パワハラ等があたっため、ゆうちょ銀行はスルガ銀行との提携を解消し、「したく」の新規申し込みを2018年10月31日をもって停止し、2019年6月28日に正式に業務提携を解消しました。

スルガ銀行の所業による結果なのですが、カードローンを申し込みたい人にとっては多大な迷惑となってしまいました。

株式会社ゆうちょ銀行との業務提携解消について

ゆうちょ銀とスルガ銀、業務提携の解消を発表|日本経済新聞2019年5月30日

※当時のカードローン「したく」の説明ページ

商品概要/ご返済方法|カードローン 「したく」|スルガ銀行ローン
↑今はこのローンは取り扱いがなく、借入できません!

というわけで、今ゆうちょ銀行でできるのは、上記の3種類のみになります。
ただし、個人向けカードローンの申請が通ったという話もあり、今後メニューが増える可能性は十分にあります。

最後に ゆうちょ銀行の借入5 ゆうちょ銀行のクレジットカード「JP BANK カード」のキャッシングという手も・・

JP BANK カードのキャッシング

最後に借入の5番目として「JP BANK カード」のキャッシングを挙げておきます。

民営化され民間企業になったゆうちょ銀行では「JP BANK カード」というクレジットカードを発行しています。

JP BANK カード WEB

「JP BANK カード」の概要

ポイントが貯まって交換できたり、各種料金が割引になったりします。ただ、郵便を安く送れるなどのメリットはありません。通常のクレジットカードを持っていれば、わざわざJP BANK カードを持たなくても大丈夫です。

クレジットカードには限度額内でキャッシング(カードの信用を使って一時的な借入)する機能がありますよね。「JP BANK カード」にもキャッシング機能があり、それが5番目のゆうちょ銀行からの借入方法というわけです。

なお、カードローンとクレジットカードキャッシングは全く違うので注意してください。カードローンは今はもうないです。

しかし、条件は以下の通りで、金利も高く、ショッピング機能を使って買った方がはるかにマシです。ゆうちょ銀行から借りる、というより、クレジットカードのキャッシングの話になるので、最後に触れさせていただきました。

年会費キャッシングご利用枠利率

一般カード
ALente(18歳~29歳限定)
無料~1,350円
最大30万円
15.00%
ゴールドカード
11,000円
最大50万円
15.00%

「JP BANK カード」を持つメリット

郵便は安くなりませんが、郵便局関係では以下のようなメリットがあります。

  • かんぽの宿に泊まるとポイントが3倍
  • ゆうちょ銀行の給与預入を利用すると年会費無料
  • ゆうちょ銀行の年金自動受取りを利用すると年会費無料

給料の振込口座がゆうちょ銀行の人は一般カードを作っておいてもいいかもしれませんが、それ以外の方はあえて「JP BANK カード」を持たなくてもいいと思います。

貯金担保自動貸付けと「JP BANK カード」は別物で、紐づいていないはずなので、カードを持っていれば貯金担保自動貸付けが有利になる、ということもありません。

結論 結局有効な借入は「貯金担保自動貸付け」のみ

以上、ゆうちょ銀行でできる借入5つについてまとめましたが、2019年3月より新規受付をやめている国債等担保自動貸付けと財産形成貯金担保貸付けは、新規申し込みできないわけで、ゆうちょ銀行オリジナルでできる借入は、貯金担保自動貸付けのみです。

住宅ローンとカードキャッシングは毛色が違います。

  • ゆうちょ銀行の通常貯金口座があり総合口座通帳がある
  • 定額貯金か定期貯金を積み立てている
この条件の人が、無審査で定額・定期貯金口座を担保に超低利率で借入ができる制度がある、これを覚えておいてください。
貯金担保自動貸付けが使えれば、緊急時の資金やボーナス前などにかなり役に立つはずです。

ゆうちょ銀行でお金を借りる!5つの借り方を丁寧に解説 まとめ

ゆうちょ銀行でお金を借りる まとめ
  • ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は「貯金担保自動貸付け」「国債等担保自動貸付け」「財産形成貯金担保貸付け」「住宅ローン」「JP BANK カードのキャッシング」の5つ
  • 「国債等担保自動貸付け」「財産形成貯金担保貸付け」は新規受付を停止している
  • 住宅ローンはソニー銀行の代理店
  • 「JP BANK カード」はあえて持たなくてもいい
  • 定額貯金や定期貯金があれば、超低金利(0.35%)で貯金担保自動貸付けができる
  • 口座の貯金が担保になるので、審査はなく信用情報ブラックの人や無職、ニートも(口座にお金があれば)借入可能
  • かつてあったカードローンは現在は廃止されている