ファクタリングでお金借りる

ファクタリングのメリットとデメリット!債務者側からみたポイントを解説

ファクタリングのメリットとデメリット!債務者側からみたポイントを解説

最近流行っている「ファクタリング」ですが、なぜそんなに資金調達方法としてスポットライトを浴びているのでしょうか?これまでの資金調達方法である融資、借入と比較して優れているところがあるから脚光を浴びているはずです。

つまりファクタリングには大きなメリットがあるということになります。一方でメリットだけではなく従来の資金調達方法にないデメリットも抑えておく必要があります。

今回はファクタリングのメリットとデメリットについてまとめてみました。また、債務者(債権者にお金を支払うクライアント)から見たポイントについても併せて解説したいと思います。

ぜひともいいところ、悪いところを知っていただき、ファクタリングを行うかどうか決めてください。

<この記事を読めばわかることはざっくりこれ!>

  • ファクタリングのメリットとデメリットが明確にわかる
  • 債権者だけではなく債務者としてのファクタリングへのチェックポイント
  • 実際にファクタリングを使うべきかどうかの情報

ファクタリングを行うメリット10個

ファクタリングを行うメリット10個
まずファクタリングで資金調達するメリットについて紹介します。このメリットが多いからこそ、最近流行っているわけです。そのメリットについてまとめてみました。

メリット1 最短即日に資金調達、現金化可能

融資を受ける場合は1週間~2週間の時間がかかります。消費者金融系のカードローンの中には「即日融資」可能なものもありますが、そもそもカードローンで借りられる金額は数万円~数十万円で事業の運転資金としては不十分です。

しかし、緊急に現金需要が発生し、カードローンなどでは賄えない場合、闇金融に手を出す前に、ファクタリングを利用すれば、迅速かつ安全に資金調達が可能です。

規制が少ないので、売掛債権を証明する請求書や登記簿謄本さえあれば、収入があるのはわかっているので即日資金調達がカードローンなどを利用するよりもはるかに容易に実現可能です。

メリット2 規制が少ない

借入をする、融資を受ける場合、銀行法や貸金業法など様々な法律が適用され規制を受けます。金利の上限や「総量規制」など融資を受ける際はがんじがらめになっています。

しかし、ファクタリングの場合借入や融資ではなく、自社が持っている「売掛債権の買取」であり、お金を借りるのではなく、収入を前もって買い取ってもらうという手法です。

収入があることが分かっているのですから「返せるかどうかわからない」という不確実性がなく、法律で縛ることもないということも挙げられますが、実際はWEBを介した比較的新しい仕組みなので、法整備が追い付いていないという面もあります。

銀行や消費者金融は事業者として許可されるのは大変ですが、ファクタリング会社は玉石混交です。様々な障壁が少ないからこそ、ベンチャー的な会社も多く、本当に困っている会社に対して機動的に資金を提供することも可能です。

メリット3 審査が簡便である

他のメリットにも関係しますが、銀行や消費者金融から借入する場合、法律で定められた様々な手続きが必要になります。

しかしファクタリングの場合は、売掛債権が確実にあることさえ証明できれば、返済能力云々は関係ありません。

事業者が融資を受ける場合、直近2期分の決算書、金融機関からの借入履歴、試算表、登記簿謄本等様々な書類が必要で、それをもとに厳格な審査が行われますが、ファクタリングの場合必要書類は、売掛債権の請求書、法人の登記簿謄本、通帳(資金の流れを把握)など借入に比べて少なく、その分審査が早くなります。

これは「即日現金化」を謳うファクタリング会社だけではなく、手数料が安い銀行系やノンバンク系のファクタリング会社でも同様で、同額の融資を受けるよりも短期間に資金調達することが可能になります。

審査期間が短く、かつ書類が少なくて済むのは、緊急に資金が必要な事業者にとってはとてもありがたいことです。

メリット4 取引先にバレない(2社間ファクタリングの場合)

ファクタリングには売掛債権を持っているクライアント了解のもとで資金を買い取る3社間ファクタリングと、債権者(申請者)とファクタリング会社のみで完結する2社間ファクタリングがあります。

後者の場合ファクタリングで債権を買い取ってもらうことは取引先、クライアントにはバレません。したがって、クライアントの心証を落とさずにこれまで通りの関係を維持しながら、その債権を売却して資金調達ができます。

ファクタリングをしていることが取引先にバレれば「この会社大丈夫かな?」とネガティブな評価になってしまいます。2社間ファクタリングであればそうしたリスクを避けることができます。

メリット5 信用情報に悪影響がない、金融ブラックでも資金調達可能

ファクタリングが融資ではないので、信用情報機関への照会がありません。過去の借入の遅延や事故口があって借り入れができない場合も、ファクタリングならば信用情報へのアクセスがないので利用できます。

いわゆる「金融ブラック」の人でも利用できるのがファクタリングのメリットです。そもそも「金融」ではないので問題ないわけです。

また、ファクタリング利用歴も信用情報に掲載されることはなく、以後、借入を受けたい場合もファクタリングを利用したことはバレません。借入とファクタリングを使い分けることで、自社への周囲からの評判を下げることなく資金調達を可能にすることができます。

メリット6 取引先が倒産しても請求される義務がない(ノンリコース)

自社の経営が大丈夫でも、売掛債権がある取引先(販売先)が倒産したり何らかの理由で支払いができなくなったりする可能性があります。その場合、自分のところに請求が来るかというとそういうことはありません。償還請求権がない、請求されないことを「ノンリコースファクタリング」といいます。

なぜなら、ファクタリングの場合、請求される権利そのものを売ってしまうので、債権者がどうなっても売却してから先は知ったことではないということになります。倒産してしまうような会社の債権を買い取ってしまったのはファクタリング会社の自業自得というわけです。

賢い事業者になると、倒産しそうな会社の債権をあえてファクタリングに出して、買い取ってもらいリスクヘッジをするという方法もあります。こうした先手先手の対応が緊急時の資金調達を容易にしていきます。

メリット7 担保・保証人なしで利用可能

銀行や消費者金融からの融資(借入)と違い、ファクタリングの際には担保や保証人が要りません。もちろん、借入の場合も無担保、無保証人のものはありますが、審査が厳しかったり、保証人の代わりに保証協会に保証料を支払ったり、なかなかハードルが高く、金利も上がります。

しかしファクタリングの場合、売掛債権そのものが担保になるので(支払いを受ける権利ですよね)、無担保、無保証人での利用が可能です。設定する担保や、保証人になってくれる人がいない場合は、ファクタリングを第一選択肢にしてもいいかもしれません。

メリット8 貸し倒れリスクを減らす

メリット6と似ていますが、ファクタリングで買取ができる債権は、モノやサービスを売った時の売掛金だけではなく、相手企業に対してお金を貸した分(貸付金)の回収(貸したお金+利息)も含まれることがあります。

当然、貸した相手が返せずに倒産してしまえば(あるいは延滞、不渡りなど)、貸し倒れになってしまいます。

ファクタリングならば、相手からの貸付金の回収債権も含めてファクタリング会社に買い取ってもらえるので、貸し倒れリスクを減らすことができます。

貸し倒れしそうな会社と取引がある場合は、現金に困っていなくてもファクタリングを行い、そのリスクをファクタリング会社に負ってもらうという奥の手も使えます。

メリット9 売掛債権の管理の手間を省ける

こちらもそこまで現金調達に困っておらず、かつ請求書や債権の回収方法が面倒なクライアントとの取引をしている場合、債権をファクタリング会社に売ることで、管理の手間を省けます。

それほどの売掛債権の金額がない場合、むしろ、小銭に替えられるファクタリングのほうが時間と手間の面で助かることもありメリットとなります。そういうクライアントとの取引をどうするかは別の問題ですが、債権管理を楽にする方法としてファクタリングのシステムを使うという手もあります。

メリット10 「オフバランス化」流動資産が増える

売掛債権はまだ回収していない売り上げですよね。ファクタリングを行うことで、「売掛金」から「現金」に即変換することができます。債権をキャッシュフローに替え、流動資産における「現金」勘定を増やすことができます。

金融機関等から融資を受ける場合、流動資産項目が多く、キャッシュフローが潤沢な会社ほど査定が良くなります。余計な項目がなく、すっきり現金勘定を増やす、これを「オフバランス化」といいます。

つまり、本格的な借入を受けたい企業が、既存の売掛債権をファクタリングによって現金化し、多少手数料がかかっても「現金」勘定を増やし、借入に有利な状況に持っていく、そのための手段としてファクタリングが利用できるというわけです。

ファクタリングは、至急資金が必要な追い込まれた会社の窮余の策というわけではないことの一例にもなります。

ファクタリングのデメリット7つ

ファクタリングのデメリット7つ
一方でファクタリングにはデメリットもあります。メリットとデメリットをよく比較して利用するかどうかを判断することが大切です。

デメリット1 手数料が融資に比べると高い

ファクタリングの手数料は

2社間ファクタリング→低くて10%
3社間ファクタリング→高くて5%

と言われています。特に2社間ファクタリングの場合、100万円調達しようとすると最低でも110万円以上の売掛債権が必要になります(いきなり債権全額の買取はできないので実際にはもっと多額の売掛債権が必要)。

これなら銀行で100万円融資してもらったほうが、金利は数%で済むケースもあります。借入と債権買取は単純に比較できるものではありませんが、特に2社間ファクタリングを続けていくと年利100%超えというとんでもない数字をたたき出します。

一時的な資金繰り改善のためにファクタリングを利用するのはありですが、継続的な運転資金の応需であれば、借入をまず考えるべきでそのほうが「金利、支払利息<<ファクタリング手数料」であるのは明確です。

デメリット2 新しい産業なので法整備がされていない

融資ならば銀行法や貸金業法などで様々な法の網がかけられています。消費者金融の「総量規制」もその代表です。

しかし、ファクタリングは比較的新しい資金調達の仕組みなので、法整備がされていない部分が多く、何かあったとき利用者保護が図れないことがあります。

例えば手数料です。借入ならば利息制限法でMAX20%という網がかけられますが、ファクタリングにはそうした法規制がありません。特に2社間ファクタリングの場合手数料40%~50%という会社もざらにあります。

自分が本来受け取れる売掛債権の半額を持っていかれるというのはさすがにぼったくりにも度が過ぎますが違法ではないんです。そういう契約をしてしまえば、それは民間契約として有効、取消や無効にしにくいというのが大きなデメリットになります。

デメリット3 反社会的勢力の資金源になっているかも

デメリット2と関係しますが、ファクタリングの場合、融資のようにその分野に参入するのが難しい(銀行が増えることはあまりないですよね)ということはなく、検索していただければわかりますが聞いたこともない会社が多数運営しています。

当然、ブラックな会社、闇金まがいの会社、反社会的勢力の運営している会社もあり、法的規制がない中では、脅迫や恫喝まがいのことを行うところもあるでしょう。銀行や消費者金融のように厳しい監査で営業許可を受けているわけではないので、玉石混交、石どころか危険なガラス片が含まれているかもしれません。

デメリット4 バレるリスク

3社間ファクタリングの場合、取引先にファクタリングを利用していることがバレます。中には「資金繰りに困っている・・、この取引先ヤバいのでは?」とマイナス評価につながってしまうこともあります。

知らない会社(ファクタリング会社)から「○○さん(債権者)との売掛債権譲渡されたので当社に振り込んでください」と言われたら驚きますよね。プラス評価になることはなく、-なのか±なのかの違いです。

デメリット5 売掛先がヤバい場合買取できないかも

売掛金の回収先(債務者)が例えば倒産しそうだとか経営状態がヤバいとか、闇金からにらまれているとか、みなさん(債権者)ではなく債務者の信用情報に問題がある場合、ファクタリング会社は債権を買い取ってくれないかもしれません。

お金を回収できないリスクのある債権をわざわざ買い取る人はいないです。そうした逆の信用情報照会をファクタリング会社が行う可能性があり、問題があった場合ファクタリングが成立しないリスクがあります。

デメリット6 3社間ファクタリングの場合時間がかかる

即日入金、土日対応を謳っていることが多いファクタリングですが、それが可能なのは申込人(債権者)とファクタリング会社だけで完結する2社間ファクタリングの場合で、3社間ファクタリングでは債務者側の了解を得るなど時間がかかります。

ひょっとすると消費者金融やカードローンを利用したほうが早く資金を調達できるかもしれません。緊急に資金が必要な場合は手数料が高い2社間ファクタリングを選ばざるを得ません。

デメリット7 デフォルトリスク(債務不履行)が場合によってはあるかも

ファクタリングは売掛債権の売却なので、売却した債権が債務不履行になっても(クライアントが支払わない)、それは債権を引き継いだファクタリング会社が負うリスクになりますが、契約によっては債務不履行の分、つまり支払われなかったものについて債権者が支払う義務を負う可能性があります。

  • リコースファクタリング(償還請求権あり):売掛先が支払えない場合、依頼主が支払う義務がある
  • ノンリコースファクタリング(償還請求権なし):売掛先が支払えない場合も、依頼主が支払う義務はない

大きくこの2つの契約があり、日本のファクタリングは後者(売掛先が支払えない場合もこちらは賠償しなくていい)が多いのですが、うっかり前者のファクタリングを行ってしまった場合、思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれません。資金調達のはずが自腹を切ってしまうという最悪の結果になってしまいます。

トータルで見るとメリットが10個、デメリットが7個、上手にファクタリングを利用できればメリットのほうが多いので、資金調達の選択肢に入れていただければと思います。

ファクタリングのメリット、デメリットまとめ表

ファクタリングのメリット、デメリットまとめ表
以上を表にしてみました。

ファクタリングのメリット
1 資金調達までの期間が短い、迅速入金
2 規制が少ない
3 審査が簡便、手続きが易しい
4 取引先にバレない(2社間ファクタリングの場合)
5 信用情報に影響がない、金融ブラックでも利用可能
6 取引先が倒産しても大丈夫(ノンリコースの場合)
7 無担保、無保証人でも大丈夫
8 貸し倒れリスクが減る
9 売掛債権の管理が楽になる
10 流動資産が増えオフバランス化が進む
ファクタリングのデメリット
1 融資と比べて手数料が高い
2 法整備が薄く何かあったときの保護、保証がない
3 反社会的勢力や闇金のフロント企業かもしれない
4 取引先にバレるリスク(3社間ファクタリングの場合)
5 売掛債権がある会社の経営が悪い場合買取ができない
6 3社間ファクタリングの場合即日、迅速入金とはいかない
7 デフォルト、債務不履行リスク(リコースファクタリングの場合)

債務者側から見たファクタリングのポイント

債務者側から見たファクタリングのポイント
最後に余談になりますが、ファクタリングに使われる売掛債権の債務者(お金を支払う人)から見たポイントに言及します。

ファクタリングは債権者(債権を売る人、お金を受け取る人)にとってメリットが大きいものですが、債務者(お金を支払うクライアント)にとっては、2社間ファクタリングをされてもそれを知るすべがありません。

ファクタリングをされるのが分かるのは、3社間ファクタリングの場合のみです。債務者(クライアント)から見た場合、もし取引先企業がファクタリングを行っていることを知ったら、「資金繰りに困っているヤバい企業なんじゃ・・?」とマイナス評価になりそうですが、メリットはあるのでしょうか?だって資金調達に難儀している取引先ということですよね・・。

実は債務者側から見て、取引先がファクタリングを行っていることを知る=3社間ファクタリングということになります(2社間ファクタリングならばそもそもバレないので)。

その場合、相手の企業(債権者)は前向きに事業を継続したいと考えて、さらに自社(債務者)に対してもファクタリングを行っていることがバレるリスクを冒してでも取引を継続したいという意思があるということです。

正直、3社間ファクタリングの場合の手数料は1%(高くて5%程度)であり、金融機関からの借入とそこまで大きな差はなく、資金繰りに困って追い込まれて・・というよりも、多様な資金調達方法の1つという考えもできます。ある意味経済に詳しい会社が採用する方法であり、2社間ファクタリングと比較して追い込まれていないと解すべきでしょう。

また、債権はファクタリング会社に移るだけなので、支払うこと自体はそのままです。別に債務者にとって債務がなくなったり、債務が増減したりすることはなく、支払先が変わるだけなので大きなデメリットはなく、3社間ファクタリングの承認を求められた場合も、そこまで深刻に考えなくてもよいというのが当サイトの考えになります。

債務者の視点から見たファクタリングのポイントとしては

  • 2社間ファクタリング→そもそもファクタリングをやっているのかわからない
  • 3社間ファクタリング→これができる会社はむしろ経営に自信があり資金調達に詳しい。自社への被害はない(ファクタリング会社に債権が移るだけ)

ファクタリングと聞くと「何?」と思われるかもしれませんが、それほど慌てたりネガティブな解釈をしたりする必要はないといえるでしょう。

ポイントの要は「それほど大事に考える必要はない」ということになります。